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主な病気について 消化器系
■ 肝炎 |
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■ 肝 炎 |
急性肝炎は肝炎ウイルスの感染によって生じる全身性の急性疾患です。我が国で問題になるのは主にA、B、C型肝炎ウイルスです。
A型肝炎ウイルスは食べ物や飲み水から経口感染します。A型肝炎ウイルスに汚染された水を飲んだりして発症することが多いのですが、汚染された生牡蠣を食べて発症することもあります。生牡蠣を食べるときは、産地を吟味して三陸沖産などで人家が少なく汚染される危険性のないものだけにして下さい。輸入物とか、瀬戸内海のものは生食しない方がよいと思います。
B型肝炎ウイルスは輸血、手術など血液を介して感染します。静脈注射の回し打ち、入れ墨、ピアスの穴開け、出血を伴う民間療法などは感染の危険性が高いのです。医療機関では、採血や、注射の時は使い捨ての注射器や注射針を利用していますし、手術用具は専門の設備で完全滅菌しています。煮沸消毒だけでは完全滅菌にならないからです。
ピアスの穴開け器具などをアルコール綿で拭いただけの消毒で済ますような所で治療を受けていると肝炎やエイズに感染する危険があるので注意して下さい。最近の感染経路の多くは性行為感染です。酒を飲んで、怖いものなしの心境になったときに、B型肝炎ウイルス、エイズ、クラミジアなどの性感染症を貰っても困ります。一時の冒険心で一生悔やむことになりかねませんから、心して下さい。
C型肝炎ウイルスも血液からの感染で急性肝炎を起こします。
セックスでは殆ど感染せず、統計によると夫婦間の感染頻度は5%程度です。B型肝炎と同じように静脈注射の回し打ち、入れ墨、ピアスの穴開け、出血を伴う民間療法などは感染の危険性が高いのです。半数以上が慢性化しますが、残りは自然治癒します。
慢性化する場合は、肝障害が長期に持続し、肝硬変へ進展しやすいのです。また、肝硬変になった場合は肝がん発病率が高いので、専門医を定期的に受診し、腹部エコー、CTスキャンなどを受け、肝がんの発生を早期に発見し、エタノール注射や手術など適切な処置をしなければなりません。
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