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 ■ 肥 満
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監修:医)三喜会 有楽橋クリニック 
鐘ヶ淵クリニック 
院長 林 泰 先生 
 ■ 肥 満
 
 食生活の欧米化に伴い、肥満が増えています。
 
  肥満とは「体の脂肪量が増加した状態」を指し、体重(kg)を身長(m)で2回割った値(BMI)が25以上の場合が肥満とされています。(160cmで64kgの人は64÷1.60÷1.60で計算すると25になります)。肥満の治療(体脂肪量の減量)とは、摂取エネルギー量を減らし、逆に消費エネルギー量を増やすことです。食事療法は、栄養の量とバランスに注意し、必ず運動療法と平行して行いましょう。食習慣だけでなく、生活全般を見直しましょう。

 減量し過ぎると体の蛋白質が減ってしまいますから、その予防のために蛋白質を20〜25%程度とやや多めにし、代わりに脂質を15〜20%程度に抑え、残りを炭水化物で摂取しましょう。青魚や貝類に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの多価不飽和脂肪酸を摂りましょう。また、食事制限に伴って、各種ビタミンやカルシウム、鉄、カリウムなどのミネラルが不足しがちですから、野菜、牛乳などを減らさないようにしましょう。食物繊維は栄養素の吸収を妨げて便通を整えますから効果的です。

 献立については、低カロリーで腹持ちがよい野菜や汁物を増やし、調理法では炒める、揚げるよりも、煮る、茹でる、焼くなどを主体にしましょう。また、テフロン加工のフライパンを使用し、油の使用量を減らしましょう。

 風呂場に体重計をおいて、毎週日曜日など排尿、排便をした後食事前に体重測定し、グラフに付けると体重の自己管理が行いやすくなります。体重が増えている場合は食生活、運動などを反省し次の1週間努力します。体重が減っている場合は、気を抜かないで減量を続けるのです。
 
  体重コントロールは無理がない様な献立を楽しみながら続けなければなりません。無理な減食をしていて途中で投げ出してしまうと、痩せたときに蛋白質が減るのですが、太ったときは脂肪が増えるので、結果的に体脂肪率が増加してしまうのです。
 
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