当院では性同一性障害の治療に取り組んでいます。 具体的には以下のような事を行っています。
<診断・カウンセリング>
当院では性同一性障害の診断、カウンセリングを「ガイドライン」という、日本精神神経学会の作成する指針に従い行っています。院長は、ガイドラインの作成委員でもあり、その内容に精通しています。ここで、性同一性障害かどうかしっかり診断するとともに、今後どうのように生きていくか、どのような治療を選択していくかを、ともに考えて行きます。また、カウンセリングにあたっては、性同一性障害に精通した当院の臨床心理士が、院長とともに行っていく場合もあります。
<意見書の作成>
ホルモン療法や手術療法を希望する場合は、十分な診察の後、その治療の適応であると判断した場合には、意見書(オピニオン)を作成します。当院のオピニオンと、もう一人の精神科医のオピニオンを得ることで、埼玉医科大学、ナグモクリニック、浦安のジェンダーチームなどの判定会議により、身体治療への承認を得て、身体治療に進むことになります。
<改名・戸籍変更診断書の作成>
改名や、戸籍変更を求める人に対しては、診察の後に診断書を作成します。院長は、家庭裁判所勤務歴もあり、また、性同一性障害の戸籍変更を認める法律ができたときには、自民党や民主党の勉強会で講師も勤めており、性同一性障害の戸籍・法律問題には精通しています。改名や、戸籍の性別変更により、性同一性障害の方のQOLの向上ができるように援助していきます。
<カミングアウト、性別移行の支援>
望みの性別で生きていこうとしても、周囲の理解が得られずに、苦労することもあります。家庭、職場、学校の関係者などに、医学的説明をしていくことで、理解が得られるように援助していくこともあります。 |