まず、精神症状の原因は何なのかを探るため、症状経過を中心としたお話を伺います。患者さんのこころと真摯に向き合いながら、信頼関係を大切にして、治療に向かいます。
以下のような治療法が用いられます。
【1. 薬物療法】
最近の薬物療法の進歩には目を見張るものがあり、優れた改善効果を期待できる薬が数多く開発されています。
薬物は精神安定剤、抗うつ剤、抗不安薬、睡眠導入剤などに分けられますが、当院では、効果や副作用を良く説明し十分理解していただいた上で処方していきたいと考えております。
【2. カウンセリング(簡易精神療法)】
やり直すことのできない過去のことを掘り下げるのではなく、患者さんのニーズに合わせ、具体的に困っている問題に焦点を当て治療者との共同作業の中で、心の問題を整理し、統合していくものです。
【3. 認知行動療法】
不適切な学習や習慣などによって歪められた行動パターンや生活を、学習理論に基づくプログラムを組むことで修正していく治療法です。
主に、うつや不安、恐怖感が強い場合に用いられますが、治療に対する患者さんの協力も必要となります。
【4. ストレスコントロール】
自律訓練法や筋弛緩法などに代表されます。比較的危険が少なく、習得が容易なため、広く用いられています。生活の一部として取りいれていただくことが大切です。
 
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