主な病気について 心臓・循環器系
 ■ 胸 痛
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監修:医)三喜会 有楽橋クリニック 
鐘ヶ淵クリニック 
院長 林 泰 先生 
 ■ 胸 痛
 
 胸の痛みは心臓や肺、大動脈疾患の症状であることが多く、重大な病気の可能性が高いので、速やかに医師の診察を受けることが重要です。

 胸痛が起こる主な病気は、狭心症、心筋梗塞、解離性大動脈瘤などの循環器系の疾患、肺炎、気管支炎、自然気胸、肋膜炎、肺塞栓などの呼吸器疾患、肋間神経痛、皮膚神経疾患である帯状疱疹などがあります。その他、食道潰瘍、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、急性膵炎、胆のう炎などの消化器疾患でも胸痛を感じることがしばしばあります。狭心症の中には体を動かしているときに起こる労作性狭心症や、睡眠中に苦しくなる安静時狭心症などがあり、24時間連続して心臓の働きを記録できるホルター心電図検査が必要な場合があります。短時間の軽い胸痛発作であってもその回数が増えたりしたときは、迷わず主治医の診断と治療を受けるようにしてください。
 
  胸痛が非常に強いとか、ニトログリセリンが全く効かないなど、症状に重篤感が強い場合は速やかに救急車を呼んで循環器専門病院へ運んでもらってください。普段から心臓疾患があって通院している場合は、一度、自宅近くの循環器専門病院を紹介してもらい、受診してカルテを作ってもらっておくと、救急車の職員に受診証を見せるとその病院へ連絡して運んでもらえる可能性が高くなります。

 循環器専門病院では入院した後、全身管理処置の後、再灌流療法(ヘパリンなどによる血栓溶解法、バルーン療法、冠動脈バイパス手術など)、合併症対策、心不全対策などを行います。CCU(冠動脈疾患専門の救急室)があり、不整脈などの対策も適切に行えます。
 
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