主な病気について 心臓・循環器系
 ■ 高血圧
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監修:医)三喜会 有楽橋クリニック 
鐘ヶ淵クリニック 
院長 林 泰 先生 
 ■ 高血圧
 
 血圧は健康のバロメーターです。血圧が高い状態が続くと、心臓や血管にいろいろな障害が起こってきます。心臓に関していえば、血液を全身に送るのに必要なだけの、いわば、力を抜いた状態で働くようにさせれば、ポンプとしての心臓を故障しないで長持ちさせることが出来るわけです。
 
  また、血圧が高いと、血管の内側を覆ってタイルのような働きをしている内皮細胞に傷が付きやすく、傷がつくとその部分からコレステロールなどが染み込んだり、付着したりして動脈硬化になってしまうので、タイルを保護するためにも血圧を上げ過ぎないのが好ましいのです。

 逆に、若いときに血圧が低い人の場合、朝起き難く、また、何となくパワー不足と感じることが多いと思いますが、中高年になると動脈硬化のために血圧が正常になってきます。若いときに低血圧の人は、動脈硬化の進行が遅いので、生活習慣病になるリスクも少なく、晩年は元気で生活できるようになることが多いようです。

 血圧の正常値は120/80mmHgです。高血圧の人の治療目標は若年者、中年者、糖尿病患者では、130/85mmHg以下です。70歳以上の高齢者では動脈硬化が進んでいることを考慮して少なくとも140/90mmHg未満にしようということになっています。

 血圧を上げないための注意事項を列挙してみます。まず、規則正しい生活を送るようにして下さい。食生活に注意し、塩分を減らし、標準体重を保つことを心掛けて下さい。禁煙は厳守し、酒は控えめにということは重要なことです。軽い体操で体力づくりをし、寒いところは出来るだけ避けましょう。精神的安静を保ち、排便時には力まないで、風呂はぬるめでゆったりと、睡眠は最低7時間をキープする、などの生活習慣を心掛けて下さい。その中でも、特に塩分制限は重要で、塩分が多いと、血圧が上がってしまいます。1日の塩分摂取量は10g以内が好ましいとされています。
 
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