主な病気について 整形外科
 ■ 関節痛
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監修:医)三喜会 有楽橋クリニック 
鐘ヶ淵クリニック 
院長 林 泰 先生 
 ■ 関節痛
 
 全身には200個以上の骨があって、それぞれに役割と形が異なり、それを接合する関節の形状も様々です。慢性関節リウマチ、痛風、変形性関節炎、関節の外傷、打撲の後遺症、化膿性関節炎、脱臼、インフルエンザなど、手足の関節や筋肉が痛む病気は数多くあります。時には脳神経や血管、循環器系の病気などが原因になっていることもあります。

 背中や腰の痛む原因は、脊椎、神経、筋肉、筋膜などの整形外科系疾患の他に、膵臓、腎臓、肺、心臓などの内臓系疾患などがあります。整形外科的疾患の代表的なものは骨粗鬆症で、カルシウム不足や運動不足などで骨の萎縮が起きた状態です。

  脊椎の病気としては、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症などの進行した脊柱管狭窄症、脊椎すべり症、強直性脊椎炎、転移性がんなどがあります。関節痛の中でも典型的な疾患が慢性関節リウマチで膠原病の一種ですが、全身の関節炎などが徐々に長時間かけて進行する病気です。徐々に関節の変形を来し、進行した場合は手術が必要になることもあります。

  内臓疾患には胃や十二指腸潰瘍、急性膵炎、膵臓がん、腎盂腎炎、尿路結石など消化管や尿路系の疾患などがあります。女性では子宮内膜症、子宮筋腫、子宮がん、月経困難症などで腰痛が起こります。

 腰痛や足の痛みの場合は、脊柱管狭窄症や座骨神経痛などの整形外科的な疾患があります。腰椎の変形や椎間板ヘルニアなどが原因で脊髄や神経根を圧迫して神経症状が出るのです。まず減量することですが、腰痛体操、コルセット使用の他、腹這いになって本を読んだりしないことも大切です。圧迫症状が強い場合には、手術も考慮します。

 健康のためにジョギングなどが推賞されていますが、中高年になって股関節や膝関節が痛くなり、生活に支障を来している人が増えています。散歩などは1日40分程度が望ましく、1時間以上は続けない方が良いと思います。月に1回程度のゴルフとか、ハイキングは構いません。毎日の散歩やジョギングの時間が長過ぎると、関節の軟骨が磨り減ってしまう可能性があるのです。関節の軟骨が磨り減った場合、コラーゲンの多い豚足や軟骨、健康補助食品などが原料補給に役立つ可能性があります。
 
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