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監修:医療法人社団 三善会 林 泰 先生
卵巣がんについて
卵巣は子宮の左右に一つずつ、成人の親指の頭くらいの大きさの臓器です。卵子を蓄え、女性ホルモンを始めとした内分泌の要と言えるところです。
しかし、子宮とは付いていますが基本的にお腹の中で自由に動き、痛みを感じる神経もないため、ここで何か異常が起きていても初期に気づくことはまずありません。卵巣がんが「サイレントキャンサー(沈黙のがん)」と呼ばれる由縁です。
卵巣がんの早期発見のためには定期的な検査(婦人科医による内診や超音波検査)しかありません。がん細胞の性格によって小児から老人まで、あらゆる年齢層で生じうるがんなので、子宮がん検診など検査できる機会に一緒に検査を受けることをお勧めします。
治療の基本は手術です。進行していたり、その危険があると考えられた場合には手術の前後に抗がん剤の点滴治療を行うこともあります。
症状は、
1.初期には症状はありません。子宮筋腫や卵巣のう腫として手術したら発見した,ということもあります。
2.進行して卵巣が大きくなれば下腹部にしこりを触れたり下腹痛が出ることもあります。
3.体重減少や長く続く微熱で気づかれたケースもあります。
4.不正出血を伴うこともありますが,ないことも少なくありません。
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