主な病気について 整形外科
 ■ 肩こり、腰痛
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監修:医)三喜会 有楽橋クリニック 
鐘ヶ淵クリニック 
院長 林 泰 先生 
 ■ 肩こり、腰痛
 
 筋肉が運動するときにはブドウ糖などを燃やして、炭酸ガス、水、エネルギーを発生します。酸素が十分補給される場合は多量のエネルギーを発生しますが、酸素が不十分な場合はエネルギーが少ししか発生しないで、筋肉内に乳酸が溜まり、肩こりなどを起こします。

  筋肉を養っている血管に動脈硬化が起こると充分な酸素供給が出来難くなり、一寸した筋肉の運動でも乳酸が溜まってしまい、肩こりの誘引になってしまいます。肩こり予防のポイントは減量の他に、血圧、総コレステロール、中性脂肪、血糖値などのコントロールです。

 最近、事務職の女性の肩こりが増えています。長時間同じ姿勢でコンピューターの前に座っている人に多いようです。コンピューターの入力をするときなど、腕を長時間浮かした状態で作業を続けていると、肩こりになりやすいので、手首を乗せるマットを用意してください。

 肩こりになってしまった時は、筋肉に溜まっている乳酸を除去することです。風呂に入って血行をよくしたり、マッサージをしたり、ホットパックで暖めたりすると早く改善します。モーラステープ、ステイバンなどの鎮痛・消炎作用があるパップ剤も有効です。

 加齢と共に起きる症状で、腰痛は頻度が高いものの一つです。整形外科的な病気としては腰椎、椎間板、筋肉、筋膜などの病変で起こります。その他に、膵臓がん、前立腺がんの腰椎の転移など、内臓の病気にも注意しなければなりません。中高年になって、坐骨神経痛が起こる場合は、腰椎の変形や椎間板ヘルニアなどによる脊柱管狭窄症を考えます。
 
  腰椎のレントゲンだけでは、椎間板や脊髄の圧迫による変形などが判り難いので、腰椎のMRI検査をします。この検査方法だと、椎間板や脊髄の形が良く判ります。変形性脊椎症や椎間板ヘルニアなどは、減量すること、腰椎の筋肉を鍛えることなどが基本になります。コルセットは上半身の重みを肋骨と骨盤で支える作用があり、症状の軽減に繋がります。
 
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